38.再生医療、テムセル

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下痢は一向に良くなる気配はなく、ひたすら1日中ベッドとお手洗いの行き来を繰り返していた。食事もほとんど取れていないのに、下痢の量は減らないのか…?と不思議に思ったが、どうやら便の大半は水分や腸内細菌で、食べたものはほんの一部なのだそう。なるほど!そして下痢といっても健康な時の便とは違い、緑色で牧草みたいな匂いだった。(汚くてすみません)緑色なのは胆汁の色らしい。牧草の匂いが何から来ているのかは不明だけど…。便というより体液のような感じだった。

いつになったら良くなるのか、先が見えない不安を感じていた頃、先生からテムセルという薬の提案があった。急性拒絶反応を治すことを目的にして作られたというその新しい薬は、健康な人の骨髄液から分離したヒト間葉系幹細胞を使った再生医療製品なのだそう。

参照

「テムセル®HS注」- 日本初の他家由来 再生医療等製品 – 製造販売承認取得のお知らせ

ダメならダメで仕方ない。効果は個人差があることは理解した上で「何でもいいからこの苦しみから逃れたい」その一心で、この薬を使ってもらうことにした。3、4日間隔で計4回、薬を入れてもらう計画だ。実際のところはモニターをつけてベッドに横になっているだけなので、普段とそう変わらないわけだけど…。

点滴で入れた瞬間香ってくるのが…

めっちゃ磯!!!

そう、カテーテルを通して伝わる薬の匂いがめっちゃ磯や海の香りなのだ。
いや、まんまポテトチップスののり塩味だ。

ポテトチップスののり塩食べてる錯覚に陥る。食べてないけど笑。
他の患者さんも同じことを感じるそうで、病棟の子供達からは「いそのくすり」と呼ばれているそうだ。痛みも気持ち悪さも全くなくすんなり終わったので、本当に効くのかな?と思っていたが回数を重ねるごとにジワジワ効いてきた。速効性はないけれど、3回目の薬を入れた頃には下痢が1日数回程度に減り、4回目の頃には丸一日下痢がない日も出てきた。きっと私の身体と薬の相性が良かったのだと思う。1ヶ月半続いた下痢からやっと解放されるかと思うと、暗闇に光明が差したような思いだった。

この頃4台の点滴が付いていて、お手洗いに行く度に全てのコンセントを抜き差しするだけでも腰に響いて地味に大変だった。

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