23.白血球の型とドナー

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骨髄移植にあたり、HLA型という白血球の型を調べる必要があった。骨髄移植をはじめとする造血幹細胞移植にはHLA型のA座、B座、C座、DR座という4座(8抗原)の一致する割合が重要だとされていて、この型は両親から半分ずつ受け継ぐため兄弟間では4分の1の確率で型が完全一致する計算になる。非血縁者では数万分の1の確率らしい。だから骨髄バンクは登録者を積極的に募っているのですね…。

私は3人兄弟で、私の下に妹と弟がいる。私に病気が見つかり、すぐにHLA型を調べる検査に快く協力してくれた。

この度、公益財団法人HLA研究所という機関で検査を受けた。
検査方法はとても簡単!先端にスポンジがついた棒を頬の内側にコロコロとこするだけ。痛みもなく10秒で完了~!口の中の粘膜の細胞から型を判定するそうだ。それを機関に送って結果を待つ。郵送できるので家族が遠方に住んでいても検査可能。

そちらでは定額オプションを利用して10万前後だったが、(※機関、人数によって異なります。)病院で行われている費用の助成制度によって数カ月後全額還付された。ありがたい…。

そして検査依頼をしてから1週間後…
検査結果が返ってきた!

妹とはひとつも適合なし。
弟とは6分の5一致(一座不一致と言うらしい)
フルマッチはしてなかったか…がっくり。

骨髄バンクで適合者がいないのか先生に聞くと「ホームページから誰でも調べることができるんですよ!見てみましょう!」と一緒に調べてくれた。「骨髄バンクの適合結果って自分で検索できるんか…進んどるんだなぁ。」という私の驚きはよそに、先生はサクサク情報を入力していった。

日本赤十字社の造血幹細胞移植情報サービス内にあるHLA照合サービス(造血幹細胞適合検索サービス)のページから型を入力していく。

→引用元:「造血幹細胞移植情報サービス」http://search.bmdc.jrc.or.jp/web/pbcmp/top/(画像保存日2018/03/08)

→引用元:「造血幹細胞移植情報サービス」http://search.bmdc.jrc.or.jp/web/pbcmp/top/(画像保存日2018/03/08)

続いて型を入力すると…

→引用元:「造血幹細胞移植情報サービス」http://search.bmdc.jrc.or.jp/web/pbcmp/top/(画像保存日2018/03/08 個人の情報は伏せた状態)

このように結果が表示される。

私は珍しい型のようで、骨髄バンク、さい帯血バンク共にフルマッチしているドナーさんはゼロ。登録がある中では一座不一致が13名。やはり、弟に協力してもらうのがベストという話になった。フルマッチの方が拒絶反応が少なく、血縁者の方が成功率も高いとされている。 ただ、フルマッチしていたとしても拒絶反応が激しく出る人もいれば、不一致の場合で拒絶反応がほとんど出ない人もいる、と…

「なぜ条件とは別に人によって拒絶反応の大きさに違いがあるのかについては、今の医学では解明されていないんです。」と先生。

がーーーーーーーーーーーーん

わ、私はこれから医学でもわかっていない世界に挑戦するのか…。

ある意味賭けのようなものだな。なので成功するかどうか、後遺症や障害が残らないかどうかは「やってみないことにはわからないぜ!」ってことらしい。
うーん!なんてリスキー!!!

つくづく、骨髄移植って凄いなと思う。
骨髄の場合、内臓の移植をするより拒絶反応が出やすく 拒絶反応や合併症などでの死亡リスクが2割とか4割とか言われている。だから、骨髄移植しか治療法がない場合以外は医師もやりたがらないそうだ。これを考案して実験した人、凄いなー!

弟に何て言おうか。どんな反応するかな…。いざ、移植の話が具体化してくると、自分の中で葛藤が出てきた。

深呼吸して覚悟を決め、弟に電話。
「検査の結果が出たんだけどね」そこまで言ったきり、次の言葉が出てこない。こらえていたものが抑えきれなくなり、たんを切ったように泣きじゃくる…。

骨髄移植なんて、怖いものしたくないと思うのが普通の人の感覚。ドナー側のリスクだって、僅かだけどある。家族に負担をかけないといけない現実。兄弟に嫌なことをさせなければ生きられない自分の体。こんな相談をしないといけない状況になってしまったことに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

弟に少しでも迷いが出るなら、骨髄バンクを利用しようと思っていた。ドナーが見つからなければ、半年や1年と待つ場合もあるらしくその間に命を落とす人も少なくないそうだが、もし自分がそうなったとしても、仕方がないと思っていた。

でも弟は「フルマッチじゃないにしても、適合していて本当にラッキーだったね!」と喜んでくれた。「こちらは命がけでもないんだから遠慮しなくていいよ。身内に候補者が見つかるってのは願ってもないことだし、きっとパパッと移植しときなさいよってことなんだよ~!」と。

優しい弟にありがたく、甘えることにした。私は良い弟を持って幸せ者だと心底思った。

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