9.転院へ

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その病気の確定診断をするためにはウイルスがどの細胞に感染しているのかを調べる検査が必要だった。その検査をするには、本来この病気の研究チームがある某病院に直接行かなくてはいけなかったのだけれど、血液内科の先生方が入院先の大学病院で受けられるように手配してくださり、無事検査を受けることができた。

ウイルスが感染するリンパ球にはB細胞、T細胞、NK細胞と3種類があり、B細胞に感染していた場合は一過性のウイルス感染と判断され、その他の細胞に感染が見つかった場合は慢性活動性EBウイルス感染症で間違いないそうだ。

そして検査をして間もなく、高熱が出始めた。

割と熱には強い方なのか、高熱でもケロッとしていることが多かったが、それはこれまで発熱があっても1日の中でも夜だけ、とか日中だけなど、ずっと熱が続いていることがなかったからかもしれない。今回は38度半ば~40度の熱がほぼ下がることなく1日中出ていた。解熱剤を飲むとその後は少し熱が下がるが、すぐ元に戻ってしまう。それが1週間ほど続いてさすがに少しこたえた。

このあたりをウロウロ

どうかB細胞だけの感染でありますように、とずっと祈り続けていたが、最初に症状が出始めてから3、4ヶ月ほど経っているのに、ここまで高熱が続くということは一過性のウイルス感染ではないんじゃないか…と更に不安を強めた。この様子を見た先生方は、検査結果が出るのを待たずに抗がん剤治療の前段階のステロイド治療を始めた方がいいかもしれない、と話し合っているようだった。

確かにあの病気ならば、すぐにでも治療を始めた方がいいんだろう。でもまだ確定診断も出ていないのに治療を始めてしまうの?それってどうなの?

そしてちょうどその頃に、M先生が別の病院に移動されることがわかった。M先生のことは信頼していたけれど、後任の方は若い先生が多く、慢性活動性EBウイルス感染症の治療経験もないと聞いてかなり不安になった。

もし慢性活動性EBウイルス感染症だとわかった場合、この病院で本格的に治療を始めるのは怖い…命を預けることになるのだから。

今後のことに関して家族と沢山話し合った。皆、私の思いを尊重してくれ、気持ちが固まった。

別の病院に転院することに決めた。

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