4.本入院(1回目)

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いよいよ手術の入院がやって来た。手術前日からの入院で前日は採血、尿検査、手術についての説明などを受けた。刻一刻と近づいてくる手術。ビビりの私は手術中、麻酔が切れたらどうしよう、とか何かトラブルが起きやしないか、とか起きもしないようなことを心配しては緊張して手術当日はほとんど眠れなかった。

ボーッとした頭で手術着に着替え、必要な物を準備する。看護師さんが手術前の点滴をしにやって来て、体温を測ってみると…
なんと38度の表示。

あれ?おかしいな…と反対側で測ってみるもやはり38度。看護師さんが「これは…もしかすると今日手術中止になるかもしれません…。」と急いで先生に聞きに行った。このところしばらく熱は出ていなかったのに、何故このタイミングで熱が出るのーーーー!!

しばらくして先生が来て「今日は手術は取り止めた方が良いと思います。CRP(炎症反応)が高いのが気になります。普段、免疫抑制剤を使っていますし、この状態で手術をするのはリスクがあります。日を改めて万全な状態で手術しましょう。」

ガーーーーーン

こんなことってあるんか…。初めて知ったが、昨日からCRPが高値(3.8)だったそうだ。今日の手術を何ヶ月も前から待ったのに…と激しく落ち込んだが、先生が手術の日程を再度組み直してくださった。

元々私が強く希望したことから両足同時に手術する予定だったが、スケジュールの都合上、片足ずつ受けることになった。手術予定日から数日後、熱とCRPが下がるのを待ってから、左足(悪い方の足)から手術をすることになった。手術前あんなに緊張していたのに、熱発で手術中止になったことで「次回こそは!!何としてでも!!お願いしたい!!」という心境になり、あの緊張感はすっかり消え去っていた笑。

代替日の手術当日、無事CRPは下がっていたことと点滴前の検温で問題なかったことに「これでやっと手術が受けられる…!」と胸を撫で下ろした。
手術の反対側の足だけ弾性ソックスを履く。

次に点滴。手術を受ける足と反対側の手で点滴をとることになっているらしい。しかし私の血管が細くてなかなか入らない…何度か刺し直して、結局手首に刺さった。痛いし動きづらいよー泣。

いよいよ手術に呼ばれ、手術室まで車椅子で看護師さんに連れて行ってもらう。付き添いの家族とは手術室前でお別れし、手術室に入った後、入り口のところで車椅子からストレッチャーに乗り換える。

ここでは手術室の看護師さんが待っていて、担当の看護師さんに名前、生年月日、血液型を伝えると…「えぇ?!生年月日が私と同じです!!」と。
担当の看護師さんと歳も生まれた月日も全く同じというまさかのミラクルが起きる笑。凄い偶然にビックリしながら「もうすぐ誕生日ですね!おめでとうございます!」とお互い笑い合った。

その後、ストレッチャーで部屋に移動。ちょうどその時、別の手術室の扉が開閉し、中から「キュイィィィィィーン」と工事現場のような大きな音が響いていた。ヒィィィ!

間もなく「はい、着きましたよー!」と部屋に到着。部屋の中央にある大きなスクリーンに私の股関節のレントゲンがドーーーンと映し出されている。「おおぉ!なんかドラマみたいでカッコ良い!」とちょっとウキウキしてしまった笑。(ミーハー)

部屋には先生方が待っていて、テキパキと心電図や血圧計が装着されていく。全身麻酔で行われる手術は喉に管を入れて人工呼吸器が使われるため、マスクが装着される。

マスク↓

その後看護師さんが「眠くなる薬を入れますよー!」と声かけをした数秒後、記憶が途切れた。

次気付いた時には病室に戻って来ていた。家族や看護師さんの「手術頑張ったね!」という声が耳に入ってくるが、とにかく足が痛くて「痛い、痛い。」とうわ言のように訴え続けたのを覚えている。あと麻酔の影響でもの凄く眠くてまぶたが鉛のように重かった。手術後は右手に酸素計、左手に血圧計、両足にフットポンプが巻かれていて、体を起こすことも寝返りを打つことも出来なかったのが辛かった。

モニター↓

フットポンプの機器↓

翌朝ようやく、少しずつベッドの頭の部分が上げられ、朝食の時間には起き上がってご飯を食べられるようになる。翌日は1日全粥食になるが、食欲がなくてほとんど食べられなかった。朝食後、看護師さんに体を拭いてもらい、手術着から病衣に着替えた後、歩行器でトイレに行くトレーニングが始まる。

歩行器↓

看護師さんと理学療法士さんに見守られながら、自力でベッドから歩行器に移動。手術した足に力を入れるのが結構痛い!!やはり手術した方の足は前に出しづらく、動かしにくい。手術してないほうの足を支えにしながら、ゆっくりゆっくり歩く。トイレまでたどり着くことが出来ると、尿道カテーテルを抜いてもらい、その後は自分でトイレに行くことが出来るようになる。

この日から1日2回の痛み止めと静脈血栓塞栓症予防にリクシアナという血液をサラサラにするための薬を飲む。これに併せて弾性ソックスも術後8日目まで着用する。(24時間締め付けられているのが地味にしんどい)

この日はまだ麻酔が残っているのか、眠くて眠くてほぼ一日中寝続けていた。

次の日、手術の翌々日には心電図が外され、普通食に戻る。そしてこの日からリハビリ室でのリハビリ開始!

初日は今後のリハビリのスケジュールを確認した後、下半身を中心に筋肉を揉みほぐしてもらう。これが凄く効く!痛みが和らいで楽になる。

その後は横向き、うつ伏せになる練習や平行棒を使って歩く練習をした。うつ伏せは太ももの前側が引っ張られて痛い…!理学療法士の先生からうつ伏せは退院後も1日1回はするように、と言われた。うつ伏せになることで、重力と自分の体重で太ももの前側が引き伸ばされて良いストレッチになるらしい。

このようなリハビリを土日関わらず退院まで毎日続ける。更にリハビリの時間以外にも、退院に向けて一人で出来るトレーニングや病棟内のウォーキングなどで自発的に努力していかなければならない。私はこれまで長期入院と股関節の痛みで動けない期間が長かったので、かなり下半身の筋肉が落ちた上に股関節周辺の筋肉が萎縮して硬くなってしまっていた。そのため足の可動域が狭く、歩行の時に体が左右に大きく揺れてスムーズに歩けなくなっていた。(ペンギン歩行というか、ゴジラ歩行というか…笑)

理学療法士の先生曰く「同じ人工関節の手術を受けた患者さんでも原疾患や手術までの期間の長さなどで、人によって筋肉の使い方が違う。筋肉が本来より弱くなっていたり、逆に強くなっていたりする個所がある。これまで歩く時に痛みを補うための姿勢(左右に揺れる、腰が曲がるなど)が正しいと脳が認識してしまっているため、患者さんの状態に合わせて姿勢の癖をリハビリで補正する必要があるんだよ。」と教えてもらった。勉強になります…!

手術後、元の生活に戻るためにリハビリの役割はかなり大きいと実感した。私は病院選びの際、手術のことだけしか頭になかったが、やはり退院後の生活のことを考えるとリハビリにも重きを置いている病院がベストなのだと思う。その点、富永病院で良かったと感じた。ここでは退院前にもっとリハビリを長く受けたいと希望する患者は入院期間の延長も相談できるそうだ。

リハビリではその他にも禁止姿勢を教えてもらったり、退院後の生活で想定される動作の練習をしたりした。

気をつける姿勢など

手術後、関節周囲の筋肉などの柔らかい組織が完全に固まるまで3ヶ月程かかる。それまでの間に転倒したり、無理な体勢をとったりすると脱臼することがあるので要注意!

・股関節の角度が90度以上になる
(膝より低い椅子、深いソファに座る時や前かがみになる時、しゃがみ込む姿勢など)

・股関節をひねる
(足を組む、腰をひねるなど)

・股関節が内側に入る
(斜め座りはNG! 横向きに寝る時は足の間にクッションを挟む)

レクチャーしてもらったこと

・階段の上り下り
・下に落ちた物の拾い方
・寝る時の姿勢
・横になっている状態からの立ち上がり方
・浴槽の入り方など

術後9日で傷口を保護していたシール?が取れる。抜糸はなく、傷口に直に貼ってあるテープは何日かすると自然と剥がれてくる。無理矢理剥がすとかさぶたがはげたりするのでしてはいけないそうだ。こうしてリハビリ、自己トレーニングを続けて2週間で退院した。

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