34.造血の兆し

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採血で肝機能数値の高値が見つかった。

AST(GOT)55
ALT(GPT)157
LDH 223

薬による薬害性肝炎になっているらしい。骨髄移植では珍しいことではないそうだ。そういえば少し前から右脇腹がしくしく痛んだのはそのせいかな?そこでその日からネオファーゲンという肝臓を保護する薬の投与が始まった。しかしこの薬の味と匂いがもーー臭くてたまらん!看護師さんも「他の患者さんも皆さん不味い不味い!っておっしゃるんですよ~。」とお話されていた。くぅぅ我慢するのみだ。

そして久しぶりに脱毛も始まり出した。前処置分の副作用だからこれが最後の脱毛になる。2クールの抗がん剤でほとんどの髪の毛は抜け落ちていたが、ビミョーに生き残っている根性のあるものもいた。それがパラパラと抜けて完全にツルツルのお坊さん状態に!

ふと、なんとなく抜けた髪の毛を見てみたら、2カ所白っぽい箇所があることに気付いた。きっと髪の毛の細胞が1、2クールでダメージを受けた時の分だろう。すごい。こんな風になるんだなぁ。

そして骨髄移植から10日たった頃、腰が痛くなってきた。こ、この痛みは…まさか!!

CHOP療法の時にノイトロジンという造血を促す薬で似たような腰の痛みを経験していた。血液は骨の中で作られるため、造血によって腰、手足などの骨に痛みが出るのだ。つまり、造血の兆し!嬉しい痛みである。翌日の採血に期待をしつつこの日は痛み止めでやり過ごした。

そして翌日…ついに白血球が100に!!!弟の骨髄が新しく血液を作り始めてくれた証だ。弟の骨髄が頑張ってくれている、と思うだけで涙が出るよ…。

しかしここからどんどん骨の痛みが強くなり、薬も効かなくなって、次第に夜も寝られなくなる。言うならば腰に来る生理痛を100倍に強くした感じだろうか。特大ハンマーで腰をゴーン!ゴーン!と強打されているような気分だ。出産する時のようにヒーフーヒーフーという呼吸で痛みを逃してただただ時間が過ぎるのを待った。

私はこのように耐え難い時、苦痛を紛らわすための防衛反応なのか、私は変なことを妄想し出す癖がある。そこで子供の頃好きだった星のカービーというゲームに出てくるボスのデデデ大王にハンマーで腰を打たれている様子を妄想したりした笑。

→引用:「ニンテンドーキッズスペースキャラクターずかん」https://www.nintendo.co.jp/kids/character/dedede/index.html

こちらがデデデ大王。巨大なハンマーが武器である。

いや、こんな可愛いもんじゃない。私は除夜の鐘なんだ!新年を迎えるために私は人々に打たれる役目があるんだ!これをクリアしなければみんなが年を明けられない!と謎の使命感を理由に強烈な痛みを正当化させようとしたりした笑。アホだ…。

結局、造血による骨の痛みは1週間近く続いた。

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